#003|よくある質問 ~メールソフトの設定時に選択するPOPとIMAPの違いについて~
POPとIMAPって
POPとIMAPは、メールサーバ(メールを受信する際に必要となるサーバ)とやりとりを行う方式です。
どんな時にPOPやIMAPを選ぶの?
メールソフトにメールアドレスを設定する際に、選択します。
※ さくらのレンタルサーバでは「POP」「IMAP」のどちらでも設定ができます。
※ 画像はOutlook設定画面の例です。
POPとIMAPの違い
「POP」と「IMAP」の大きな違いは
- POP
メールをクライアント側(PCやスマートフォン)に移動してメールを確認する。
- IMAP
メールサーバにアクセスして、サーバ上で直接メールを確認する。
もっと詳しくPOPについて知りたい
メール受信を行なった時に、さくらのレンタルサーバからメールをメールソフト側に読み込みます。
基本的に、メール受信のときにサーバからメールが受信者側(パソコンやスマートフォン)に移動しますので、
移動が終わるとサーバ側は空になります。
ただし、メールソフトの設定で「サーバにメールのコピーを残す」というような設定をされている場合は、
この受信の時にメールソフトがサーバにメールのコピーを残すので、サーバ側にもメールは残ります。
※メールソフトの「サーバにメールのコピーを残す」設定は、
任意に個別設定するメールソフトが多いため、意図的に残す設定を入れてなければ、
POPの受信の時にはサーバ内のメールは空になります。
メリット
受信者側のPCやスマートフォンにメールが保存されていますので
サーバがメンテナンスしている場合など、受信完了していたメールに関しては見ることができます。
※新しいメールの受信はできません。
なんらかの問題でサーバのデータが消えてしまった場合も、すでに受信者側(パソコンやスマートフォン)に
保存されているメールは見ることができます。
■サーバのデータが消えてしまう原因は?
- サーバの契約更新を忘れて、サーバが解約されてしまった。
- FTPでサーバの操作を誤ってメールのディレクトリを削除してしまった。
※上記で挙げているのは一例です。
※既に受信済みのメールは、クライアント側(PCやスマートフォン)に残っているので後から見ることができます。
デメリット
受信者側のパソコンやスマートフォンが故障などの理由で初期化しないといけない場合や、
新しい機種に乗り換える際などはメールのバックアップを残しておかないとメールは消えてしまいます。
どんな人が、POP接続に向いてるの?
- 一つのPCやスマートフォンでメールのやりとりをする方。
- 頻度は少ないですがサーバのメンテナンスやサーバダウン時に受信済みのメールが見れないと困るような方。
- クライアント側の容量の許す限りメールを溜め込んでおけるので、古いメールも残しておきたい方。
もっと詳しくIMAPについて知りたい
メールソフトにメールを受信するのではなく、メールソフトがメールサーバにアクセスし
サーバ内のメールを閲覧したり、削除やフォルダの移動などを行います。
メリット
別の受信者や端末からIMAPで接続しても、同じメール(※)を見ることができます。
※受信したメール以外にも、送信済みのメール等も確認することができます。
パソコンやスマートフォンが何らかの理由で初期化しないといけなくなった場合でも
新しい機種に変えた場合などIMAP接続であればメールソフトの設定をするだけで、これまでのメールを確認することができます。
家と外、例えばパソコンとスマートフォンで同じメールを確認したいという場合などには、IMAP接続が便利です。
デメリット
メールサーバにアクセスし、サーバ内のメールを閲覧していますので
サーバがメンテナンスしている場合など、その間はメールを見ることができません。
また、なんらかの問題でサーバのデータが消えてしまった場合、
サーバ上のメールも同様に消えてしまいます。
■サーバのデータが消えてしまう原因は?
- サーバの契約更新を忘れて、サーバが解約されてしまった。
- FTPでサーバの操作を誤ってメールのディレクトリを削除してしまった。
(ホームページを更新中に間違って、メールのデータを削除してしまった)
※上記で挙げているのは一例です。
POP接続と異なり受信者側(パソコンやスマートフォン)にメールが残っていないので復旧させることができません。
※IMAP接続でも、メールソフトでメールを取り込む機能を使えばクライアント側にメールを残すことができますが、
ソフトによって操作が異なりますので、メールソフトの提供元に確認をしてください。
どんな人が、IMAP接続に向いてるの?
以下の方がIMAP接続に向いています。
- 家や会社、外出先など、異なる環境からメールのやりとりをされる方。
- PCやスマートフォンの機種変更が頻繁な方。
- PCやスマートフォンの容量が少ない方。
POPとIMAPを混在して設定した場合
2つのメール方式を混在させることで問題が生じることがあります。
例:片方の受信者でPOP、もう片方の受信者はIMAPで設定
POPで受信したあとIMAP側のクライアントでメールがみれないということが発生します。
これはPOPでメールがサーバから移動されてしまったので、後からIMAPで見てもサーバにメールが残っていないため発生します。